塗替え、塗装失敗例
2020年1月23日
とやま建装職人の外山孝行です。
今回は、塗り替え、塗装工事の失敗、不具合について書きたいと思います。
こちらの写真は、とある屋根になります。
1度塗り替え工事をしてあり、ところどころ捲れていたり、浮いているのはその時に塗装した塗料だと思われます。
屋根に塗料が密着していないため、こういった現象が起きています。
この屋根はモニエル瓦という種類で、このモニエル瓦にはスラリーというものが塗装されています。
このスラリーの層がやっかいで、この上に塗装するにはスラリー層の除去、専用の塗料を使用する必要があります。
そのことを知らず、ほかの屋根と同じように塗装してしまうと、こういった不具合が起きます。
こうなってしまった屋根は、この上から塗装しても意味がないので1度削りとる必要があります。
この作業はとても手間がかかるため、その分費用がかかります。
初めの塗り替え塗装の段階から適切な塗装がされていないために、何年もしないうちにボロボロと汚くなり、再度塗装工事をする際には費用がかかりということになります。
これは決して特殊な例でなく、何件もみたことがあります。
今回は屋根をとりあげましたが、どんな箇所にも適切な処置や塗料、施工が必要です。
豊富な知識と経験のある塗装店選びは慎重にしてください。